kainatsu Blendができるまで
CATEGORY :
コーヒー豆
UPDATE :
2020/03/21(土)
こんにちは。シロネコ夫です。
先日は自分たちの大好きなラジオ番組「K-mix LIFE!LIFE!LIFE!」に出演させていただき
kainatsu Blendについてお話させていただきました。
今日はラジオで伝きれなかった事も含めてシンガーソングライターkainatsuさんとのコラボコーヒー「kainatsu Blend」について書いてみようと思います。
ちょっと長いですが最後まで読んでいただければ嬉しいです…。
コラボのキッカケは?
昨年末に期間限定のクリスマスブレンドをレギュラーメニューにする際に
なっちゃんに商品名を「三毛猫ブレンド」と名付けて頂きました。
以前からkainatsuさんををイメージしたブレンドを作りたいと思っていたこともあり、
思いきってご本人にオファーしたところ快くOKしてもらいそこから今回の商品制作がスタートしました。
どんなやりとりを経て、どれくらいの期間で作り上げたのか?
今までもカフェなどのオリジナルブレンドというのはご依頼いただき作ってきたのですが
今回は「人をイメージしたブレンド」というところで悩みました。
僕達の思う、なっちゃんのイメージとして、明るく華やかでやわらかい感じが曲のイメージとも合うと思い
試作を何パターンか作り持っていきました。
この時、なっちゃんに聞かれて驚いたのが
「この豆はすぐに飲んでいいですか?」という一言。
珈琲豆は焙煎直後より3日くらい経ってからの方が味がはっきりと出て美味しくなります。
きっとそのことをちゃんと理解しているんだと思いました。
珈琲好きな人でも中々そこまでこだわる人は少ないです。
そう・・・昔はトンガっていたシロネコ(妻)も時が経ち穏やかになったように。
(コレ出して怒られないかな・・・笑)
LIVE
ちょうどその頃になっちゃんのLIVEがあったんですが今までCDやラジオで曲は聞いていたものの
kainatsuさんのLIVEに行くのは初めてで実際にLIVEを観てイメージが一気にかわりました。
会場に現れたなっちゃんはラジオで見る「なっちゃん」ではなく「シンガーソングライターkainatsu」という感じで。
やっぱり「プロ」ってすごいですよね。
僕達は会場の一番後ろの席にいたのですが、歌い始めた瞬間に会場全体を一瞬にして包み込むような感じと
優しく華やかさの中にある力強さに感動し、これがコーヒーで表現できたら絶対いいものが出来ると確信しました。
また、試作のブレンドではシンガーソングライターとしてのkainatsuさんを表すのには
力強さが全然足りないと感じてなっちゃんと話し合いました。
そしてまた驚いたのがなっちゃんの味覚と表現力の豊かさ。
あれ?コーヒー屋さんかな?って言うくらい的確に感想を言ってくれるんです。
僕はブレンドを作る時に豆の味を図形でイメージしてその図形を頭の中で重ね合わせて作っていきます。
でもそれを言うと大抵の人はポカーンとしてしまうんですが、なっちゃんはそれも理解してくれて
味覚の共有がすごくしやすかったです。
この時は「□(シカク)が足りないよね?でも、ただの四角じゃなくて〇︎(マル)の中に□(シカク)が足りない」って事になり、
全て作り直す事にしました。
使用する豆の産地や農園を変えてみたり、今までやってきた焙煎方法も変えて火力や煎り止めのタイミング変えたりと、
とにかく全てをやり直しました。
なっちゃんには完成までに計8パターンの試作と5~6種類のシングル豆を飲んでもらったのですが
試作として飲んでもらうまでいかなかったものも含めると50通り以上は作ったと思います。
正直ブレンド作りでここまで悩んだのは初めてです。
でも今回の経験で改めてコーヒーの持つ可能性と焙煎の楽しさを教えてもらえたので感謝してます。
あと、なっちゃんがめちゃくちゃ真剣に向き合ってくれたのも嬉しかったです。
ブレンドにはパナマを2割使用しているのですが同じパナマでも農園を変えて試してみたりして
それも「こっちの農園の方が個性がよく出るよね。でも待ってもう一度試してみる。」みたいな感じで
何度も何度も試飲をしてくれてました。
最後まで一切妥協する事なく最高のブレンドが出来たという感じでした。
kainatsu Blendの特徴
ブレンドには2種類の異なるエチオピア産の豆とパナマ産の豆の計3種類の豆を使用。
シンガーソングライターとしてのkainatsuさんをイメージしつつなっちゃんの好みに合わせたブレンドになってます。
一口目を飲んだ時に奥に抜ける華やかで甘い風味は、LIVEでなっちゃんが歌い初めた時のように
その場の空気を一瞬で包み込むような感じを表現。
温度変化と共にコクと華やかさが増し、歌を聴き終わった後のように甘みが余韻となって残っていくような味を作りました。
パッケージデザイン
今回、豆での販売の他に誰でも手軽に飲めるようにとドリップバックコーヒーも作りました。
豆のパッケージには、なっちゃんの愛猫である「ぐるり」をモデルに。
ドリップバックのパッケージには
なっちゃんご本人をモデルにしたり「おと」と「ぐるり」をモデルにしたバージョンなど5パターンを作りました。
デザインは今回もシロネコ(妻)が担当。
色はカラーか?白黒か?
何パターン作るのか?
などなっちゃんと話し合って決めました。
面白かったのが豆のパッケージにしたこのデザイン。
なっちゃんの愛猫「ぐるり」があくびをしているところですが
なっちゃんはこの様子を「歌っているみたい」と表現。
歌い手ならではで、なんか良いですよね♬
他にも
こんな案があったりと本当に色々とこだわって作りました。
ちなみにパッケージのkainatsu Blendはなっちゃんの手書きなんですよ。
只今ドリップバック再販に向けて準備中です。
もう少しお待ちくださいね。
豆(粉)は絶賛販売中です。
お試しください。
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