フレンチプレスで味わう、豆本来の香りとコク
フレンチプレスは、コーヒー粉にお湯を注いで数分待つだけのシンプルな抽出器具。
ペーパーフィルターを使わないため、コーヒー豆の持つ香り・甘み・コク・オイル感までダイレクトに味わえるのが魅力です。

今回は、2杯分(粉33g・お湯500ml)を基準に、抽出量やコツ、量を変えるときの考え方まで含めて丁寧にご紹介します。
■ 基本レシピ(2杯分)
・コーヒー粉(粗挽き):約33g
・お湯の量(85〜90℃):約500ml
・蒸らし時のお湯の量:約100〜120ml
・抽出後の量:約400ml(約2杯分)
■ 抽出手順
ステップ1:粉を入れる
粗挽きのコーヒー粉をフレンチプレスに入れます。

ステップ2:少量のお湯を注ぎ蒸らす(お湯100〜120ml)
このタイミングでタイマーをスタート。混ぜずに30秒待ちます。
ステップ3:お湯を注ぎ切って軽く混ぜる

500mlまでお湯を注いだら、スプーンでやさしく1〜2回混ぜます。
ステップ4:4分後にゆっくりプレスして注ぐ

フィルターをゆっくり押し下げて、最後の数十mlは残すとクリーンな味わいになります。
■ 粉とお湯の比率は比例でOK
フレンチプレスは浸漬式なので、「粉:お湯」の比率を保てば抽出量が増えても味の濃さは変わりません。
・1杯分:粉 約17g/お湯 約250ml(抽出後:約200ml)
・2杯分:粉 約33g/お湯 約500ml(抽出後:約400ml)
・3杯分:粉 約50g/お湯 約750ml(抽出後:約600ml)
■ ペーパードリップコーヒーとの違い
【特徴】
フレンチプレス:浸漬式(漬けて待つ)
ドリップ:透過式(注ぎながら落とす)
【抽出量が増えたとき】
フレンチプレス:味は変わりにくい
ドリップ:味が濃くなりやすい
【調整のしやすさ】
フレンチプレス:比率を守れば再現性が高い
ドリップ:注ぎ方や時間で味がブレる
■ 分量の応用まとめ表
抽出後の量|粉の量|お湯の量|蒸らしのお湯
200ml|約17g|約250ml|約50〜60ml
400ml|約33g|約500ml|約100〜120ml
600ml|約50g|約750ml|約150〜180ml
■ おすすめのコーヒー豆
フレンチプレスでは、華やかでコクのある中〜深煎りの豆が特におすすめです。
当店の「季節のブレンド春」は、エチオピアとパプアニューギニアのブレンドで、豊かな香りとやさしい甘みが特徴。
フレンチプレスとの相性も抜群です。

■ よくある質問(FAQ)
Q. 蒸らしでお湯を注いだとき、混ぜてもいい?
A. 基本的には混ぜずに30秒待つのがおすすめ。ガスが自然に抜けて雑味が抑えられます。
Q. 最後に注ぎきってもいいの?
A. フレンチプレスの底には微粉が沈んでいます。最後の20〜30mlは残すとクリアな味に仕上がります。
Q. 粉は細挽きじゃダメ?
A. 細挽きだと金属フィルターを通り抜けてしまい、粉っぽくなるため粗挽きが適しています。
Q. 3杯分淹れたいときは?
A. 粉50g/お湯750mlでOKです。抽出量は約600mlが目安です。
Q. ドリップと比べてどんな味?
A. フレンチプレスはよりまろやかでコクがあり、オイル感がしっかり残るのが特長です。ペーパーを使わないため、豆本来の風味がダイレクトに伝わります。
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