【東ティモール視察記③】レテフォホ・レヌマタ集落での収穫体験

こんにちは。自家焙煎珈琲豆シロネコです。今回のブログでは、東ティモール視察の中でも特に印象的だった「コーヒー収穫体験」の様子をお届けします。

標高1300m、道なき道の先にある集落「レヌマタ」

宿泊地から車でさらに1時間。舗装されていない「道なき道」をひたすら進み、ようやくたどり着いたのが、標高約1300mのレヌマタ集落です。ここは、東ティモール・レテフォホ村の一部で、「Leten(上の)」「Foho(山)」という現地語の通り、高地にあるコーヒーの理想郷のような場所。

到着すると、村の皆さんがバナナや芋、そして自慢のコーヒーでもてなしてくれました。ネットも電気も不安定な環境ですが、「ボンディア!(おはよう)」と挨拶すると笑顔で返してくれる温かい雰囲気に、こちらまで自然と笑顔になっていました。

言葉が通じなくても気持ちは伝わる

東ティモールではテトゥン語とポルトガル語が公用語。村の人々は主にテトゥン語を話しており、英語も日本語もほとんど通じません。でも、身振りや表情、そして笑顔で心が通じ合う体験は、この旅ならではの感動でした。

収穫体験:森の中でコーヒーの赤い実を手摘み

村からさらに歩いて、森の中へ。そこには、自然に生えたようなコーヒーの木がたくさん。ピースウィンズ・ジャパンの農園では、すべて無農薬・オーガニックで栽培されており、品種は「ティピカ種」と「ハイブリッド・ティモール種」。

驚いたのは、コーヒーの木の高さ。実が高い場所にあり、地元の方は竹を木にかけて登って収穫していました。裸足で急斜面を移動しながら20kg以上のチェリーを担いで歩く姿は、圧巻の一言。

私たちも、完熟した赤い実だけを一粒ずつ手で摘みながら収穫を体験。斜面で踏ん張る足はすぐにパンパン。シェードツリーが作る日陰で助けられましたが、3時間ほどで全身クタクタになりました。

歌いながらの収穫、文化の一部としての知恵

現地では、収穫の際に歌を口ずさむ文化があります。この日は作業中に聞けませんでしたが、あとで「収穫の歌」を披露してくれました。単調な作業を少しでも楽しくするための工夫が、文化として根付いていることに深く感動しました。

完熟チェリーをその場で試食。そして…

そして、ついにやってみたかったことを実行!収穫したばかりの完熟チェリーをその場で口にしてみました。確かに甘みはあるけれど、正直なところ「美味しい!」とは言えず…(笑)

でも、果肉にはしっかりした風味があり、これを乾燥させて作る「カスカラティー」にしたら美味しそう。あらためて「コーヒーは果実」なんだと実感する瞬間でした。

次回はいよいよ「収穫後の工程と現地焙煎」へ

この日はこれで終了。再び村に戻り、宿で体を休めました。次回のブログでは、コーヒーの収穫後に行われる「手選別・脱肉・発酵・水洗・乾燥」といった精製の工程、そして現地流の焙煎&粉砕体験について詳しくお届けします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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