年に一度の期間限定商品 クリスマスブレンドって?

- 今年も残すところあと2カ月。
今年も作りましたクリスマスブレンド。
12/24までの限定販売となりますが生豆の在庫状況によっては早く終了する場合もございます。
味のイメージ
ブレンドを作るときはまずどんな味にするのかイメージします。
たとえばシロネコブレンドは当店の名前が付いたいわば看板ブレンド。
「ならば個性に偏った味でなく多くの方に好かれる飲みやすいブレンドがいいな」とか
桜木ブレンドは店舗がある地域の名前が「桜木」という地名だったこととお店をオープンさせたのが春だったことから
桜をイメージした味を作ろうと思ってきめたりしてます。
ではクリスマスのイメージは?と考えたときにまず浮かんだのがサンタクロース。
しかしサンタ味なんてわかりません(笑)
次に浮かんだのがクリスマスケーキ。
こっちはイメージ湧きますよね!
自分の中でクリスマスケーキといえばイチゴのショートケーキというイメージが強かったんです。
そこでイチゴっぽい味を出せないかなと考えました。
となると深煎りの苦みの効いた味より浅煎りのほうが良いかな。
でも酸味は出したくないな・・とかいろいろ考えます。
イチゴ味を求めて
実際イチゴの味のするコーヒーなんてのはありません。
甘味料で甘くしてならまだしもブラックコーヒーのイチゴ味なんてあっても不味そうでしょう。
ただなんとなくイチゴっぽいというのは別です。
実際、コーヒーのカッピングでストロベリーのようなフレーバーという例えは多くあります。
ベースに使用した豆
いくつかベリー系の表現に合う豆を試し一番イメージにしっくりと合ったのが
「エチオピア/モカ・イルガチェフェ ウォッシュド」
普段使用しているエチオピアはナチュラルタイプ(天日干し)
今回使用したのはウォッシュド製法(水洗式)のモカです。
ナチュラルのモカに比べすっきりとした味わいでモカ感が強すぎづちょうどいい感じ。
特にストロベリー系の何とも言えない甘い風味が特徴です。
酸味を出さないギリギリの焙煎
以前の記事
で詳しく書きましたが酸味を無くすには焙煎時間を長くして深煎りにすれば酸味は消えます。
ただ、この豆の場合あまり深くすると狙いであるストロベリー感が弱くなってしまいます。
そこで狙うのは酸味が消え苦みに切り替わるギリギリのとこで煎り止め。
ここを狙うことで酸味を無くしつつも苦みも強調させずストロベリーを思わせる甘い風味を引き出します。
こうして完成したのがクリスマスブレンドです。
→ 期間限定Xmas blend(クリスマスブレンド)100g
→ 期間限定Xmas blend(クリスマスブレンド)200g
イチゴのショートケーキのような甘い風味をイメージ。
クリスマスまでの期間限定商品となります。
シュトーレンやケーキなど甘い食べ物とも良く合います。
酸味 なし
苦味 ★
甘味 ★★★★★
香り ★★★★★
コク ★★
手軽に飲めるドリップバックも作りました。
→ 期間限定ドリップバック Xmas blend(クリスマスブレンド)
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私も酸味が苦手で、それでいて甘いフルーティな香りが好きでして
今年のクリスマスブレンドはクリティカルヒットでした!
小学生の頃、親父について行った近所の喫茶店で漂っていた香りを思い出し
普段は使わないミルクを、親父がやっていたように少し足してみたところ
全身でノスタルジーを感じました。不思議な事に味まで同じような気がしてきました。
自分の好みの原点に気づかせてくれた最高のクリスマスプレゼントでした。